本日、IngressPrimeが正式にリリースされた。iOSおよびAndroidOSそれぞれで旧スキャナーのアップデートでそのまま使えるようになった。それに先駆けて公式サイトも一新されている。
IngressPrimeでは
- 新しいロゴ
- UIの一新
- プレステージモード(リカージョン)の導入
- 有料アイテムの増加
- チュートリアル
- Javisの声優
が注目されている。パット見でわかるのは、ポータルに高さが導入されたためにCFが上空で作られる様子がみえる点と、ポケモンGoでも使われているUIに非常に近いものが導入されている。
また、今までのスキャナーは名前を変えて近日中に再登場する予定だ。
新しいロゴ
IngressPrimeは全体的に紫を基調としている。そのためロゴも紫色となった。
UIの一新
UIや操作性が大きく変わっている。特に
– 指一本でズームインアウトや方向の切り替えが行える
– プレイヤーアイコンが黄色くなった
– ポータルの表示が炎をまとったようなUIとなった
– ポケモンGo同様に下部にあるサークルやボタンを起点にして操作性
– アイテムやアイコンのデザイン一新
変更されたものは数多い。特に片手だけで操作できるのはすぐれものと言える。
旧スキャナーでよく問題とされた、ハック長押によるグリフハックや、CFが濃すぎて地図が見えない問題も改善されている。
プレステージ(リカージョン)の導入
レベル16以上の人の中には、レベルをリセットできる「リカージョン」ボタンがプロフィール欄の下に設置されている。
リカージョンは「申請」「陣営の選択」を経てAPが全てリセットされる。現時点でAGネームは変えられないが、A16以上になったエージェントたちにとっては手軽なリセット機能として重宝しそうだ。
https://twitter.com/bamboo_milktub/status/1059822409123917829
有料アイテムの増加
これは非常に驚きだが、XMバースターやイージスシールドがゲーム内通貨で購入することができるにようになった。ただしこれらが期間限定なのか、恒常的に販売されるのかはまだ不明だ。
JARVISの日本語音声が収録
チュートリアルが一新され、それに伴って日本語バージョンにはJarvisの声が加わった。声優は津田健次郎さん。遊戯王の海馬瀬人で有名だ。
Primeは未完成である
一方で台無しな点は多々ある
- 色合いがとても淡いため、非常に見づらい
- 全体的にジャギーが入っている
- ポータルの選択が以前より難しくなった
- レゾネータの配置が見えづらい
- 戻るボタンが邪魔
- 発熱が激しい
- 壊滅的な日本語フォント
最大の問題は、見づらい点だ。かっこよさは捨てても見やすさを追求しないのは最低だ。おそらくこのUIを開発した人物はIngressを2時間しかプレイしたことがないのだろう。あるいは明るい室内だけで考えたのだろう。
昼夜の見え方の違いや、コントラスト比が低いことによる弊害を考えていない。直射日光の下でこれを操作したら、あるいは該当も殆ど無い地域でプレイしたら。老眼や色弱の人にこれらはどう視えるのか。何も考えていない。いや、考える前にローンチされたのがこれだ。それらを全て失ってでも変えたかったものがあるとしたら、単なるワガママでしかない。
また、音楽の使い方もダメである。Ingressは光と音が融合して未知の体験をできるというのも、一つの楽しみである。アニメでも実際のスキャナーの効果音を積極的に使用した。それらはユーザーに馴染みがあり、まるで一緒にゲームをしているかのような気持ちになれる。
しかしこのPrimeではそれらがない。効果音には人の音声が使用され、サイケデリックなSF調のそれではない。端的に言うと合っていない。ずっと聞いていたいものではない。
また、日本語フォントが壊滅的にださいと思われるのがレベルアップ時だ。黄色いフォントでデカデカと「新しいアクセス」と表示される。これを素敵だと思う感覚があるならば、その人は履歴書に一切のデザイン関係の事項を書くことは出来ないだろう。
変えたい気持ちは充分に伝わるが、ゲームに没入するには足りなさすぎる。未完成という言葉が似合う。